遺言書の種類(秘密証書遺言)

C789_enpitutonote500秘密証書遺言は、自筆証書遺言のメリットである「内容の秘密」と、公正証書遺言のメリットである「存在の証明(偽造ではない)」の両方を実現できる遺言方式です。

遺言書そのものは本人が自筆する事が望ましいですが、署名・押印があれば本文はパソコンで入力作成したり代筆してもらう事も可能です。遺言書が作成できたら、その遺言書を封筒に入れて、遺言書に押した印鑑を使って封印します。(代筆さえしなければ内容を知るのは自分だけになりますね)

封印された遺言書を持って、今度は公証役場にて手続きをします。

公証人と証人2人以上の前に、この封印された遺言書を出し「目の前の遺言書が自分の遺言書である事及びこの遺言書を書いた人の氏名及び住所」を言います(申述)。

申述が終わると、公証人がその遺言書の入った封筒に「提出があった日付及び申述があった旨」を記載し、本人及び証人と共に署名・押印をします。

これにて「秘密証書遺言」は完成です。

しかしながら、公正証書遺言のように公証役場にて保管される事はありませんので、遺言書は自分で保管する事になり、紛失・隠匿のリスクは免れません。自分の死後も、相続人が再度家庭裁判所にて開封をして検認の手続きが必要となります。(内容が本人以外わかりませんので、パートナーに相続財産を全額遺贈しようとしても、戸籍上の法定相続人が検認の手続きをする必要があります)

大前提として、遺言書の内容が本当に法的に成立しているかの確認も必要になります。(自筆証書遺言と同じですね)

以上の事から特に理由が無い場合、実務上はあまり使われない遺言方式となっています。